補足:#2
上記で説明をした「源泉徴収」は所得税に関するものとなります。これ以外に、ハワイで不動産を購入し賃貸収入を得た場合には以下の2つの税金を納める必要があります。
GET (General Excise Tax):
これは売上税のようなものとお考えいただければ結構です。例えば1000ドルでお部屋を貸しますと、その4.712%をお部屋の住人から徴収します。つまり、1047.12ドルになります。そしてその1047.12ドルの4.5%、つまり47.12ドルを、そのままハワイ州当局へ納税します。少しトリッキーな計算ですが、結局は住人から徴収した同額をハワイ州当局へ納めることになります。しかし、実際には住人から1047.12という半端なお金を徴収することは少なく、税込み1000ドルというような形で徴収をしていることが多いようです。
尚、この一連の手続きは通常不動産業者様が行います。ハワイ州当局に税金を納める頻度にはいくつかのパターンがありますが、個人の場合にはたいてい半年に一回(7月と1月)、そして、その総まとめを4月に行ないます。納税額が多くなる、つまり家賃収入が増えますと、納税・申告の頻度も増えることになります。
TAT (Transient Accommodation Tax):
この税金はホテル税とも呼ばれています。基本的な手続きはGETと同じと理解していただいて結構ですが、2つだけ違う点があります。1つは、6ヶ月以内の短期でお部屋を貸した場合にだけ発生する税金であるということです。もう1つは税率が10.25%と、とても高いということです。
Property Tax:
ハワイ(ホノルル)で不動産を所有するともう1つ税金が発生します(賃貸収入の有無は関係ありません)。それがProperty Tax(固定資産税)と呼ばれるものです。年に2回(2月と8月)、政府機関から届く通知に従って手続きを行います。郵便でチェックを送る、またはクレジットカードを利用しオンラインで支払う必要があります。
プロパティータックス(固定資産税)の額は都度更新されますが、2014年の場合、不動産の評価額1000ドルに対して3.5ドルでした。例えば50万ドルの評価額のある不動産を所有している場合、それを1000で割って3.5を掛けます。500000÷1000×3.5=1750ドルとなり、これが年間で支払うべきプロパティータックス(固定資産税)の額となります。
尚、不動産がホテル・リゾートのカテゴリーに分類される場合、1000ドルに対して12.4ドルと一気に税額が跳ね上がります。